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『ミラクル、ミラクル、クルクルリン♪
いっくぞぉ~!ミラクル味噌汁アタークッ☆』
『ぐわぁッ!まさかの味噌汁チョイスだと…ッ!?』
「ほう…、今回はここで味噌汁アタックをかますとは…。」
朝のホームルームまでの休み時間、
御神輝明(ミカミテルアキ)は昨日の深夜にやっていたアニメ、
『マジカル☆ゲロッピー』をネットでダウンロードし、机の上で観ていた。
『マジカル☆ゲロッピー』とは、今人気のアニメで、魔法少女が悪の組織と戦っていくというベタなストーリーだが、
ヒロインのキャラが人気がありそこそこの視聴率を取っている。
「それだけじゃないぜ、なんと今回の魔女っ娘ミミたんのパンツは縞パンなんだよぉッ!!」
いきなり発せられた声にびっくりし顔を上げると、
そこには見慣れた顔。
というか、予想通りの顔があった。
浩二だ。
「はぁ…お前さ、朝から教室の隅でアニメ観て楽しいか?
しかも1人で。友達いないんか?」
「こういうモノは1人で観るからいいんだよ。
てか、1人なのは友達がいないからじゃない。」
「うーん、まぁ別に何でもいいけどさぁ~。」
と、浩二は鞄と一緒に下げていたコンビニ袋からおにぎりを取り出しモグモグと食べ始めた。
その様子を確認してから輝明は再びイヤホンを付け直し、
P○Pの音量をさっきよりも大きくして再生を押した。
浩二がなにやら話しかけてきているような気がしたがオールスルー。
それよりも、と
輝明はさっき浩二に言われた事を思い返していた。
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