第1章 日常

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夢を見ていたらしい。 覚えてないけど不思議で切ない夢だったようだ。 目覚めても何か、胸に残っている気がしたから。 起き上がりもせずにボーっとしていると、ドアをノックする音がした。 「キョウちゃん、起きてるぅ?」 聞き慣れた声と、鍵を開ける音が同時にする。ドアを開けて、入ってくるのは幼なじみの里桜(りお)だ。 里桜「またゴミ出してない。もーっ、せっかく掃除したのに、玄関生ゴミくさいよ」 言いながら、仕切りのガラス戸を開ける。 今更だけど、おまえ独り暮らしの独身男性の寝室(っても一間しかないけど)に勝手に入ってくんじゃねーよ。 里桜「あー、まだ寝てるしーっ」
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