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夢を見ていたらしい。
覚えてないけど不思議で切ない夢だったようだ。
目覚めても何か、胸に残っている気がしたから。
起き上がりもせずにボーっとしていると、ドアをノックする音がした。
「キョウちゃん、起きてるぅ?」
聞き慣れた声と、鍵を開ける音が同時にする。ドアを開けて、入ってくるのは幼なじみの里桜(りお)だ。
里桜「またゴミ出してない。もーっ、せっかく掃除したのに、玄関生ゴミくさいよ」
言いながら、仕切りのガラス戸を開ける。
今更だけど、おまえ独り暮らしの独身男性の寝室(っても一間しかないけど)に勝手に入ってくんじゃねーよ。
里桜「あー、まだ寝てるしーっ」
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