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結局相馬紳司の早とちりと判明し、夕顔日暮は帰らなくてもすみました。
一方そわそわしていたのが、茶々木戌威です。
「……関西弁を話すウェイトレスが来ます」
と店長のバジル‐ダルクが朝礼で言っていたのを聞いてから、落ち着きがありません。
「茶々木さん、どうしたんですか?」
三条椿がいつもと違う戌威を心配して声を掛けてきますが、肝心の戌威は全く聞く耳を持ちません。
浮かれ気分の戌威ですが、彼は一つ大事なことを忘れていました。
「……関西弁を話すウェイトレスが来ます」
の冒頭部分、実は『来月』とバジルが言っていたのを戌威は聞き逃していたのです。
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