日常 2

5/8
前へ
/15ページ
次へ
「いらっしゃいませ。あっ彩ちゃん」 「彩ちゃんって言うなぁ!」  水月彩乃介は店に入ってきて早々椿にそう言われ、激昂しました。 「珈琲!」  彩乃介はプンプン怒りながらカウンター席に座り、中にいた播磨優弥が注文を聞く前に自分から言いました。 「ん? 見慣れない……」  早くも風悠愛の姿を店内で見つけて、さっきまでの激昂ぶりはどこへやら、押し殺したような声で優弥に聞きました。 「今日から新しく入った、八月一日さんです」  優弥が言い終わらないうちに、風悠愛が彩乃介に近づいてきました。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加