PastChapter―Ⅰ†発端…

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  にょほほほ。 ど~も、御大層な紹介を頂き大変凝縮ッス。 あ! あッしは神騙雨雫と申しやす。短いながらも以後お見知り置きを。 とりあえずお話が分かりやすいようにあッしの容姿をお伝えしておきやすね。 ……とは言いやしても、あッしは今年でまだ二十二歳。オッサンよりはお兄さんに近い筈なんッスが何故だが、あッしはよくオッサンに分類されやす。 まぁ、身長180弱のちょい猫背で、骨張った頬に無精髭生やして、体格もお世辞とは言えないくらい痩せてるし、おまけに髪はボッサボサで目も若干くぼんでるときやしたからねぇ~。 しかも、根性はひねくれてるわ、話は小難しいわ、で。間違えられても無理ないんッスがねぇ。 「署長(ミショネリー)、総部長さんがお喚びですよ~」 「だ~か~ら、あッしの事は雨雫で良いって言ってるじゃないッスか」 あ、署長ってのはあッしの事ッス。これでも結構偉い役職やってやしてねぇ~。ちなみに、声を掛けてきたのは零・ジグラノと言いやして、副署長を勤めてるあッしの部下兼秘書ッス。 それにしてもアルフレッドがこんな形であッしを喚ぶとは…… 「ほら、速ぅ行ってくださいよ。でないとボクが姉ちゃんに怒られますねんで?」 おっと! 没頭しすぎちゃいやした。 んじゃま、ちょっくら行きやすか。    
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