遺志

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 この世で何よりも愛する君に、忘れ去られてしまうことだから――。  姉はいつだって、私が欲しがるもの全て与えてくれた。  それはいつだって、例外でなく。  きっと、あの時の『ごめんね』は……。 「私は、お姉ちゃんのものが、欲しかっただけじゃない……」 「……あぁ」 「お姉ちゃんみたいに、なりたかったの……お姉ちゃんが、」
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