【鬼】現る 喰らうは心

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「そ、そうかッ! はは、俺に気を使う必要なんて無いよ。前から思ってたんだ、お前と優子はお似合いだなって。憎まれ口叩き合ってるけど、何だかんだで仲が良いしな。だから…俺は気にするな。お前らしくないよ」 「悪いな。そう言ってもらえるなら救われる。だけどよ、…俺達ゃ親友だよな?」 「当たり前だろッ。今更そんなこと訊くなよ」  ……胸が痛んだ。心にもない言葉を吐くことがこんなにツラいなんて。顔で笑って心で泣いて。今、自分の顔はちゃんと笑えているだろうか?  
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