SCENE 76 Never Ending Story

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「今度は昴くんも、早波ちゃんともあんまり会えなくなる。……皆それぞれ違う道を歩いていく」 「空かぐぅあぅ!!?」 昴の話を、早波が強烈な横蹴りで黙らせ、俺を小突く。……うぅ。 「空花、その、さ。高校卒業の時にも同じこと言ったかもだけど」 「?」 「その……俺はいるから」 「!」 「勿論、あの変人達の代わりにはなれっこないけど……できるだけ盛り上げるし、笑わせるから。笑ってもらうから」 「……」 「空花、この真っ直ぐなおバカの話聞いてもまだ寂しいようなら、いつでも電話なさい。いつでも話に付き合うから。一番の親友として」 「……早波、ちゃん」
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