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「遂に……この日が来たぁ――!」
「朝からうるせぇよ、昴」
あれからあっという間に日が経ち、今、俺達は合宿講座を行う場所、学勝寺にいる。
古いお寺と聞いていたのでボロボロな寺を予想していたが、思ったよりもキレイだ。
ちなみに何で寺で合宿講座をやることになったかというと、先生と住職の人が古い友人だかららしい。
ま、それはどうでもいいとして……、
「とりあえず部屋に行って荷物置いてこようぜ」
みんなももう行ってるし、と付け加えて言うと、
「優馬、お前には冒険心がないのか!?この大きい寺を探検したいと思わないのか!」
と昴が熱く語ってきた。
「ごめん、全く思わないから先行くわ」
それを俺は冷たく返し、寺の中に入ろうとした。
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