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『ガラガラ。。』
乾いたドアの開く音
まだ休み時間だし、
誰もその音に
注目する人はいなかった。
「明菜?」
自分の席で
寝たふりをしていた私。
呼ばれて、
ちょっと顔をあげた
「…なんだ。空っち…」
酒井 空は、
クラスのムードメーカー
隣の席で
陸上部に所属していて
元陸上部の真池にとって
仲のいい後輩だった。
愛称は空っち。
「何?どうした!
今日、元気ないじゃん。」
顔をみる限り、
真池の事は知らない様子。
「何にもないよ…」
また私は、
寝たふりを始めた。
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