*第2話* 絶望からの始まり

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『ガラガラ。。』 乾いたドアの開く音 まだ休み時間だし、 誰もその音に 注目する人はいなかった。 「明菜?」 自分の席で 寝たふりをしていた私。 呼ばれて、 ちょっと顔をあげた 「…なんだ。空っち…」 酒井 空は、 クラスのムードメーカー 隣の席で 陸上部に所属していて 元陸上部の真池にとって 仲のいい後輩だった。 愛称は空っち。 「何?どうした! 今日、元気ないじゃん。」 顔をみる限り、 真池の事は知らない様子。 「何にもないよ…」 また私は、 寝たふりを始めた。 _
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