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『キーンコーンカーン…』
チャイムにせかされ
みんなが席に座る。
「きりーつ!れーい!」
日直の声も無視して
私はずっと
寝たふりをしていた。
「明菜?立てって明菜!」
小声で横から、
空っちの声が聞こえる。
「ちゃくせーき!」
みんなの
イスがひきずられる
うるさい音が耳に響く。
「ほんと、大丈夫なの?
明菜。
なんか無理してない?
具合わるいの?」
空っちが、
いっぱい、いっぱい
心配してくれた。
でも、
だけど、
ウザイって思った。
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