*第2話* 絶望からの始まり

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『キーンコーンカーン…』 チャイムにせかされ みんなが席に座る。 「きりーつ!れーい!」 日直の声も無視して 私はずっと 寝たふりをしていた。 「明菜?立てって明菜!」 小声で横から、 空っちの声が聞こえる。 「ちゃくせーき!」 みんなの イスがひきずられる うるさい音が耳に響く。 「ほんと、大丈夫なの? 明菜。 なんか無理してない? 具合わるいの?」 空っちが、 いっぱい、いっぱい 心配してくれた。 でも、 だけど、 ウザイって思った。 _
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