隣人の弁護士

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「もしかして、鍵が見当たらないんですか?私と一緒ですね」 と、私は自然とニヤけてしまった。 私と同じ仲間がいた、ということが、なぜか嬉しかった。 「・・・・そのようだな」 と、その男性は少しため息をついた。 あ、なんかカッコイイ・・・。 「お前、早く行かないと遅刻するぞ」 「そうなんですけど、鍵が見当たらないんで・・・」 ・・・実をいうと、私はもう、鍵なんか探していなかった。 その男性に、見とれてしまっていたから・・・。
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