軍鶏

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「なかなか峰吉も律儀な男じゃ」  中岡が言った。 「わしも、峰吉は芯があって好きじゃ。もちろん藤吉も大好きじゃがな」  竜馬も次いで言った。  藤吉とは竜馬の世話係の山田藤吉の事で、竜馬の事をとても尊敬し常に付いて離れなかった。  峰吉とも兄弟のように仲が良く、藤吉は元々力士だったため、よく相撲を取って遊んでいる様だった。 「竜馬!!」  再び、部屋の襖が開いた。 「ん? おぉ!! 岡本か――!!」  竜馬達の前に現れたのは、土佐藩横目付の岡本健三郎だった。 「よく来たな―」 「たまたま近くを通りかかったんじゃ」  竜馬と中岡は、岡本を加え、更に話しは盛り上がった。
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