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「申し訳ございません。実は福岡様は現在出かけておられまして……」
「何処へ行ったか分からんかの?」
店主は本当に申し訳なさそうに、頭を左右に振った。
「ほうかい、ほならまたの機会に! 店主ありがとう!」
竜馬はそう言って、店を出た。
福岡孝弟とは同じ土佐藩出身の志士だったので、本当は色々語り合いたい事もあったのだが、不在ならばしょうがない。
同じ京都におれば、また会えるだろう……。
竜馬はそう思い、仕方なくその場を立ち去った。
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