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「にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん!?」
と、揺さ振られながらにゃんにゃん叫ぶサーナ。
たっぷり三十回くらい往復し、ピタッと止めた。
すると、
「お、起こし方が問題~~」
と、フラフラしている。
頭の上にはお星さまが。
「あのな……」
と、話し始めようとした時、サーナはビクッと顔を赤くする。
「む、むゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
「ん? ……あッ!!」
その唸り声の理由は明白となる。
原因は明希の手。
脇を持つのはいいが、平手でサーナの小さいながらも、その胸に触れていたのである。
ギロッ! と、死を指す目が明希の目を捕らえた。
「ま、待って! これは事故ッ!!」
「問答無用にゃァァァァァァァァァァァァァアアアアアア!!」
と、顔を連続で猫爪で引っ掛かれるのであった。
それから五分後。
「あ、行ってらっしゃい」
「ん、行ってくる」
と、さわやかに見送るサーナ。
それに対して傷だらけの明希。
学校へ行く理由はもう伝えてある。
だが、明希だけ学校へ行かなくてはいけないため、サーナは留守番だ。
(てか、いつの間にウチで住む設定になってんだよ……)
と、肩を落とすが、もうどうでもいい。
「んじゃ留守番頼むな」
「うん! って待って!」
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