送り主って?

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あとは、開けるだけだ。 ゆっくり、ゆっくりとその扉を開いてゆく。 そして、 「えい!!」 と、勢いよく開いた。 ……だが。 「……」 そこには、思いもしなかったものが、入っていたのである。 「……ははッ……」 その中には、 「……なんで、人間が入ってんだよ……」 そう。 その段ボールに入っていたのは、人間だった。 詳細を言うと。 (お、女、の子だよな……しかも……猫耳……) 結論。 それは小さなピンクのヒラヒラしたドレスを着た華奢な女の子で、猫耳だった。 「ま、待て……人形じゃないのか……」 そんな感じで、頬をツンツンとつつく。 すると、 「……むゅーう……」 と可愛らしく唸った。 明希は一度三メートルほど迅速に下がり、また顔を覗く。 寝息と共に、猫耳がピクピクと動き、可愛らしさを倍増させた。 じっと見ていると、ゆっくりと、その少女の目が開かれた。 「グアッ!?」 「……むぅ……」 「あ、あのォ……」 「にゃー」 (に、にゃ!?) その言葉が頭に電気を走らせる。 (ふ、ふざけんなよ……どうなってんだよ、こりゃァ!!) 明希は、自分の頭をグシャグシャー!! とかき荒らしている。 その間に段ボールから起き上がる猫耳少女。
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