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優馬が控室に行くと、そこにあった着物は今朝、修平が着ていたものであった。
「なんでこれがここに?」
「お前気付かなかったのか。俺とお前、ほとんど体格が変わらないんだぜ? 今朝、お前を追いかけていた時も採寸の最終チェックのために着付けてたんだよ」
「そうだったんだ、全然知らなかった」
優馬は着物を見上げて呟く。隣で修平はニヤニヤと笑った。
「由紀子さんに感謝しろよ? 最後まで俺と由紀子さんはお前が来るって信じていたんだからな。ほら、早く準備しろよ。由紀子さんがお前を待ってるだろ?」
「うん、本当にありがとう」
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