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優馬が幸せそうに笑っていると、携帯電話が彼のポケットの中から鳴った。どうやら電話のようだ。
「出てやれよ？ どうせ朱里からの電話だろ？」
「うん。あっ、もしもし？」
優馬が電話に出ると、朱里の寂しそうな声が聞こえた。
『もしもし、優馬？ 今どこにいるの？』
「今、家の倉庫整理中。そんなに心配しなくても僕は何処にもいかないから」
『本当に？ 私の事、愛してる？』
朱里がこういうふうに愛の確認をするのはこれが初めてではない。朱里曰く、愛は確かめてこそだそうだ。優馬は微笑むと口を開く。
「愛していますよ、姫。それに私が何処かに行っても君は探し出してくれるのだろう？」
『ええ、何処に行ってもあなたとともに。たとえどんなに離れても追いかけますわ』
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