1105人が本棚に入れています
本棚に追加
少し、また少しとゆっくり顔を近付けていく。
ふっくらとした淡いピンクの唇に目がいく。
その視線に気付いたのかギュッと硬く目をつぶる綺麗な睫毛。
あ～あ
そこは目を瞑らないで俺を突っぱねなきゃ…
静かに俺は元のいた自分の位置に戻った。
まだ目を瞑ったまま。
それがあまりにも滑稽にみえてあまりにも可愛く見えた。
「いつまで目、瞑ってる気？」
俺の少し遠くからの声にハッと目を開く姿がまたあまりにもおかしくて俺はまたハハッと笑った。
「そういえば、飯食った？」
俺は子供にちらっと目線を移して聞いた。
「はい。今日は食べてきました。」
「そう。じゃあ風呂でも入ってくれば？」
「あっ…じゃあそうさせてもらいます。」
三上さんはそういうと服をバックから取り出して子供と風呂に行った。
風呂といってもユニットバスだからシャワーだけど…
、
最初のコメントを投稿しよう！