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朝起きると隣には小さな顔。 横向きで寝ているためか顔の半分が枕で潰れてる。 「フフッ。」 その姿はすごく不細工で可愛い。 朝雄との間には嫌な記憶の方が多い。 思い出すだけで嫌悪感と胃からグッとくる吐き気に苛まれる。 未だ消えぬ傷跡… 多少なりとも少しずつ消えてってはいるけど深く残る傷はたぶん薄くはなれど一生消えなそう。 朝雄との日々は血と苦しみの中。 だけど雛を授けてくれた朝雄に感謝もしている。 こんなに私を癒して笑わせてくれる小さな天使。 寝顔を笑顔を見るたびに私の元へ来てくれた事を喜び幸せに思う。 雛を起こさないようにそっと布団からでる。 ギシー あれ? うわっ!! 溝川さん… 帰ってたんだ。 四つん這いで布団から出ていた私の丁度顔の前にフワフワの髪の毛。 、
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