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「預かりモノで…す…」
預かり物…
小さい物なのか?
「あ~ありがとう。」
俺は何か分からないから現物を見ようと手を引っ込める。
自分の手の上に乗っかってるであろうそれを顔に近付けて目をこらす。
分からん…
どれだ…どこだ…なんだ!?
「あの…」
「あ~もう預かり物受け取ったから帰っていいですよ。」
女に視線を戻してニコリと頬笑む。
「えっ?」
ビックリした顔の女。
驚いた顔もいい女は素敵ですね。なんて考えていると
「今日からお世話になります。三上愛理と娘の雛です。」
そう言って深々と頭を下げてきた。
何言っちゃってんの?この人…キチガイ?
「え?頭大丈夫?」
俺のその言葉に女…三上さんは少し目を潤ませた。
「俺は預かり物を受け取るってだけで三上さんをお世話する訳ではないですよ?」
「あの…だから…」
「早く帰ってもら」
「だから!預かり者は私達です!」
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