おやま人形

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創作意欲が掻き立てられたのか、親方は真をモデルに新しい人形制作に取り掛かった。 試しに作ってみたという敦盛は線の細い美少年といった風情に仕上がり、それを見たご贔屓筋が、是非にと頼み込んでもらい受けていくほどの出来栄え。 その後で作った節句人形はむろん好評を泊した。 それに気をよくした親方に可愛がられ、やがてそこで画力の才を見出だされたのは必然だったのかもしれない。
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