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僕の驚きを他所に、彼はバイクを停めた。 「はい、終了。なかなかの爽快感だったろ?」 見回すとそこは元の場所で、僕はふっと短く息を吐いた。 あのまま、違う所へ行けそうだと思ったが、現実はそう易くない。 彼は再び、バイクの横に腰を下ろす。 なんだか、短い旅の案内人のようだった。 少しだけ、世界から離れさせてくれる。 「ありがとう、楽しかった。
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