ひだまりの朝

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ふっと目を開けて、最初に見えるのは昨日食い散らかしたお菓子のゴミ。先生に見つかる前に片付けようと思ったけど、眠かったからそのまま放置したやつだ。 その向こうに僅かに開いたままの障子が見える。こうしておくと朝ご飯の匂いが分かるからギリギリまで寝てられるのだ。変わりに風邪を引きやすいからばれると怒られるけど。 寝返りをうって日の光から逃げようと布団を頭から被ると、それと同時にあいつらの声が聞こえてくる。いつものことだ。 「先生、おはようございまーす!」 「おはようございます」 「おや二人とも、毎日早いですね」 バシャッと玄関で水を撒く音がする。あいつら馬鹿だから、きっと今水被っただろうな。 「ちょっ、先生!冷たいです!」 「あ、すいません小太郎。晋助、かかってませんか?」 「ヅラじゃあるめぇし、かかりませんよ」 「ヅラじゃない桂だ!貴様も昨日かかってたではないか!」 「幻でも見たんじゃねぇの?」 毎朝毎朝、飽きないねあいつらも。 .
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