序幕:出逢いとは、必然に

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「入江さん…どうかしましたか?」 突然暗闇から現れた男を、入江は一瞥した。 「吉田か…お前こそどうしたんだよ」 吉田はハハッと笑うと、入江同様、縁側の縁に腰を下ろした。 「……眠れなかっただけです」 「…そうか……私もだよ」 それから二人は、夜空に浮かぶ、美しい月を見上げていたのだった───。 ・
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