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総司はこの世のものとは思えないほどの奇声をあげた。
「ゆっ…指ぃぃぃっ!指折れたぁあぁあ!」
あまりの激痛に、総司は涙目だ。
畳の上をゴロゴロと転がる総司。
斎藤は溜め息を吐いた。
「…………………」
香は何も発せられず、呆然と"山崎"とかいう謎の男を見上げていた。
そんな香の痛い程の視線に気付いた謎の男。
「なんや?」
「い、いえ」
慌てて目をそらす香。
謎の男はクスリと笑う。
「なかなかの別嬪やん」
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