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「お前が言っている事は間違っちゃいねぇ」
「───だったら!」
「斎藤とお前が認める程の腕。たとえ女だとしても、腕がたつなら話は別。あの女は壬生浪士組にとって大きな戦力になるに違いない」
「………………」
真剣な表情でそう言い切る土方を見たら、総司は何も言えなくなった。
土方が言っている事に否定できなかったのだ。
確かにあの娘は並みの男以上に腕がたつであろう。
それに───
「…何よりも総司。髪を落としたアイツの気持ちを考えてやれ」
「!」
"髪は女の命"
あの時、死んでしまうのではないかと私は焦った。
それほどまでに、あの娘の意志は堅いのか。
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