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「…そ、そうなのか…」
「うん、こないだね。でも、古城…清吾くんとナグもいたから」
「…っ、たく…」
龍巳は話を聞き、うつ向く。血が繋がってないとはいえ、弟は、何人もの男と身体を…
でも、過去に自分たちもしていた事なのだ。
その時、圭吾が口を開いた。
「拓司。実は、龍巳さんから、小さい時からの話はすべて聞いてるんだ。
複雑な想いはあるかもしれないけど…
これを機会に、少しでも、拓司と龍巳さんが、また距離を縮められたらってオレは思った。余計な世話だったらごめんな」
圭吾の言葉に、拓司はうなずいた。
「圭吾さん、ありがとうございます。
久しぶりに兄と話して、確かに複雑な想いはありましたけど、元気な姿が見られたし、それに…
兄の事は、心から嫌いというわけではないから」
「たく…」
龍巳は、拓司の顔を見る。拓司は龍巳を見て微笑んだ。
拓司は、兄と会い、話をして、普通の付き合いならば良いかなと感じた。
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