白い部屋

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「ッ……」 「頑張れ」 コツコツと少し苛立ったような足音が近づいて来る。 そして、荒々しく腕を掴まれた。 「あの、さっきから呼んでるじゃないですかぁ。もう高校生なんだから、予防接種くらい普通に受けて下さいよぉ」 「そうだぜ竜也。注射くらいであんま騒ぐなよ……付き添ってる俺の身にもなってくれ」 「……はい。すんません」
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