ChapterⅠ

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「……では、魔力測定を…始めます……」 保健室に全員が着き、先生が入ってきたまではいいとしよう。 この部屋だけ息苦しいのは気のせいなのだろうか? もし調子が悪くなってここに来たらさらに悪くなる予感しかしない。 「呼ばれた生徒は…こちらに…来てください……」 うおっ、鳥肌たった。 最初に名前を呼ばれた人も、小さく身震いをして先生が入ったカーテンの中へ。 1分も経たない内に、そいつは出て来る。手には折り畳まれた小さな紙を持って。 確か……あの紙には自分の属性、それにおおよその魔力がSSS~Fランクまでで表されているはずだ。 出て来た人はその紙を開いて、いかにも残念そうな表情をする。 大した結果ではなかったのだろう。 「……次」 俺の番だ。
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