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「雷と風の双属性ですか……」
俺が触れた魔水晶は、雷を彷彿させるような黄色と、大自然を彷彿させるような緑色が発現した。
「そっ、双属性……ですか?」
そんなこと…あるはずがない。こんないかにも魔法を使いこなせなさそうな俺が……、
「…いえ……」
先生が申し訳なさそうな声を出す。
双属性を持つ魔術師はその2つを合わせることで、より強力な魔法を作り出すことが出来る。
そのため……その危険を断たんとする魔術師も少なくない。
それこそが、双属性の遺伝の実例がないことの実態。
「…では、測定結果です…。
魔力は……Cランク、中の上くらいです…」
先生が測定結果の記された紙を渡してくれたが、言葉は耳には入らなかった。
俺は1人で教室に歩いていく。影司から何か言われたが、今は聞こえない。
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