ChapterⅠ

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一旦状況を把握しよう。 この美人の方はこの学校の校長。水崎 清(ミサキ セイ)。 これは入学式で見たばかりだから覚えてる。 で、その人と水崎氏が姉弟…… ……ガクッ。 膝が折れた。なんか絶望的だ。 「で、姉貴がコイツを呼んだのは……」 「彼が双属性魔術師だからよ」 その言葉を聞いた俺は、すぐさまその場に直立する。 今、これを知っているということは、恐らく通信系の魔法を使ったから。 「木下くん」 「は、はい……」 「あなたはこれから、魔法については彼に習いなさい」 「チッ、姉貴が言うんなら…… 覚悟しとけよ?」 そんな感じで波乱に満ちた俺の高校生活は幕を開けるのだった。
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