ChapterⅡ

2/41
前へ
/142ページ
次へ
次の日…… 入学式が一昨日の水曜日にあったため、教室は金曜日。 翌日から学校が休みであると言うことで、クラス全体が浮き足立っている。 昨日はあの後、全員が教室に戻り水崎氏の話があり、それだけで寮に戻った。 で、今日は自己紹介なるものをするらしいのだが、ある1人の近くにクラス中の女子が集まって話している。 「やっぱハワード家のご令嬢はすげぇな……」 後ろの影司が俺に向かって言う。 ハワード家。この学校のある『貿易都市 トラスト』に住む超有名貴族。 ハワード家現当主、カイン・ハワードは光属性を使わせれば右に出るものはいないと言われる魔術師。 そしてギルド構成員でもある。 そんな高名な魔術師のご令嬢となれば、誰もが仲良くなろうと思うものだろう。 そのようなものだ。
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

292人が本棚に入れています
本棚に追加