ChapterⅡ

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「えっと……「ライ、かわいいぞ!!」」 どこかの変態がいきなり叫んできた。それに返答することは出来なかったが、少し緊張はほぐれた。 「木下 深雷、属性は…………」 そこで止まってしまう。 「……どうした?……早く言え……」 水崎氏が俺に言う。 俺がなぜ口ごもったのか、この人は分かるのだろう。だから背中を押した。 そして、この人だったら何かあっても止めてくれるかもしれない。 そう思った。 「属性は……雷、風の双属性だ……」 「えっ…」「うそだろ…」 クラス中からそのような声。 影司ですら口を開けたまま固まっている。 そんな中、俺は無言で自分の席へと歩いていく。 水崎氏も何も言わない。
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