ChapterⅠ

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「それにしても、ライと同じクラスで良かったよ。お前がいなかったら俺、泣いてた」 このバカの言うことは放っておいて、『ライ』とは、俺のこと。 教室棟は3階建てで、俺達1年生の教室は3階。だから歩いて昇降口の右手にある階段を昇る。 時間的には余裕だ。3階に昇った後、すぐ左手にある1年1組の教室へ。 「おっ、いるねぇ……ガフッ!」 潰した。 俺は予め確認しておいた俺の席へ。 入口は教室の前後に2つ、横8列に縦5列のドアの反対側から2列目、一番後ろの前。 影司は俺の後ろ。よし、今日からは立って授業を受けよう。 午前8時30分。 教室のほぼすべての席が埋まったころ、 「チッ…男は消えやがれ……」 ……鬼が現れた。
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