三章

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昨日の復習のつもりだろう。隆が跳躍運動を始めた。 「あっ!それはらめぇ。そんなにしたら壊れちゃう!」 泉は、あわて過ぎて噛んだ。しかし、お構い無しに部室を飛び出して行った。 (((きのうの激しい夜伽を思い出したのかしら?))) ヒソヒソと話す部員達。 涙目で、冴子に何かを訴える美術部顧問西院教諭。 「内助の功です。問題有りません!All clear!」 その場で直立し、窓の外を指差し、冴子が宣言した。 「うん、そうだね。日室さんの言う通り、きっと大丈夫だよ。問題ないよ。きっと」 『真摯さ(しんらつさ)』※の欠片もない西院だった。
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