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先ほどの少年は詠唱を唱え始め、手を空にかざした。
「天より現れし大空の使者プリメーラよ汝に天の裁きを!!」
空には、大きな幾何学模様をした魔法陣が展開される。
魔法陣は少年の詠唱に合わせ、神々しいオレンジ色の光を放ち、光は段々と強さを増していく。
光の広がりがピタッと止まると、一気に収束され一本の柱になった。
「《大空の裁き~Judgment of the sky~》 !!」
魔法名と共に手を下ろすと、柱は魔物の軍勢めがけ落ちた。
ドゴォォォーン
大きな爆音と衝撃が彼らを襲った。
「やべっ、やりすぎた」
少年は少し後悔していた
少し時間が経って隊員たちが我に返り口々に「生きてる?」「勝ったんだ!」と言っている。
それはそうだろう千以上の魔物の群れにたかだか数十人の人間が挑むのだから
「そうだ、君がギルド本部天使の微笑みの増援でしょうか?」
隊長はふと思い出したのか質問してきた
「あぁ、俺がそうだが?」
「君がか?少し信じられんがつい先ほど見てしまったからな…君の実力を」
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