1 プロローグ

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約束通りに遙は週末にデートに誘ってくれた。 最初は制服デートがしたいとも思ったんだけど、見るからにヤンキーな遙と歩いてる所を学校の先生なんかに見つかると、何を言われるわかったものじゃない。 仕方ないから諦めて、おとなしく今度こそパンツルックでボウリングに行く事になった。 「志緒理のベストスコアは?」 ボウリング場につくまでの道、遙はやっぱり彼らしい提案をしてきた。 私のベストスコアは………80。 「女だったらそんなモンだよな。 じゃあ、ハンデに80やるから、賭けようぜ。 今日のデート主導権」 デートの主導権?? 普通、デートコースって男の子が決めるものじゃないのかな? でも、遙に任せっきりじゃあ、ファーストフードで食べ合いっことか、恋人つなぎで手をつないでプリクラとか撮ってくれなさそうよね? 「オレが勝ったら今日はオレのしたい事、行きたい所に絶対的に服従な?」 「じゃあ、私が勝ったら、遙は私に絶対服従なの?」 遙は白い歯を見せて、ニッコリと笑った。 「ああ。負けるわけないけどな」 どこからそんな自信が出るのか知らないけど、私だって頑張ってやる!! 遙が絶対服従だなんて、おもしろそう♪ コスプレプリクラとかも撮れちゃうかもしれない!
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