序章  物語はここから

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「ま、そういうやつ?」 「って……泥棒!? やだ、ちょっと離しなさいよ変態泥棒!」  アタシはブンブンと手を振って振り放そうとするのに、彼の握る強さに敵わなかった。 「変態って……。アンタに泥棒とは言われたくないね」  う、確かに……。 「まあ、いいや。走るけど体力に自信はあるか?」 「あ、ありますけど……?」 「じゃあ行くぞ」  そう言って遥は、アタシを引っ張ってものすごい速さで走り出した。  男と警察もハッとなり追いかけてくるが、予想以上の速さに彼らが遠ざかっていく。  これじゃあ、アイツらは追い付けない。  早過ぎるんだもの。  後ろで叫んでる声が聞こえていたけど、いつの間にか聞こえなくなっていた。

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