始まり

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『正太郎殿―なんかスースーするでござる』 『下着履いてないからだよ(笑)それに風が少しあるからな.ほら.もうすぐ家だぞ』 『ここが正太郎殿の隠れ家でござるね?』 『だからござるって言うなよ.それに隠れ家じゃなくてアパートな』 『仕方ないでござる.アパートってなんでござる?』 『アパートは家の固まりだよ』 『ふーん』 そう言えば本当に室町時代の人は(ござる)とか言っているのか? 『正太郎殿.猫が居るでござる』 『お前よく見えるな.俺には何も見えないよ』 『捕まえるでござる』 『捕まえてどうするんだ?』 『食べるでござる』 『………お前ワイルドだな』 『ワイルドでござるか?』 『野性的って事だよ.猫を食べるのは元の時代に帰ってからにしてくれ.今の時代だと何言われるか分からないって.あれ?居ない?』 市子が消えたぞ? 『正太郎殿!!』 『うぉ!びっくりした!』 突然現れる市子.よく見るとなんか持ってる 『なに持ってるんだ?』 『鳩でござる』 『鳩をどうするんだ?』 『食べるでござる』 『良いから逃がしてやれ』 『鳩食べたいでござる』 『今度焼き鳥買ってやるから逃がせ』 『承知』 しぶしぶ鳩を逃がす市子 クルックル― 鳩よ.もう捕まるなよ 『あっ蛇が居るでござる』 『やめときな』 時代が変わるとすごいな
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