俺の彼女は忍者です

１日目

たまには朝の散歩も良いもんだな．まだ肌寒く暗い道をウダウダと歩く俺達

『正太郎殿．あの広場はなんでござる？』

『あれは公園だ．行ってみるか？』

『行くでござる』

やっぱりはしゃぐ市子．可愛いな

公園に入るなり滑り台を指差す市子

『正太郎殿．この坂はなんでござる？』

『それは滑り台だ．その階段を登って滑るんだぞ』

『やってみるでござる』

立ったまま滑ろうとする市子

『ちゃんと座って滑るんだぞ』

『こうでござるか？』

『そうだ．滑ってみろ』

『キャァァァァ―』

滑り台でここまで叫ぶ奴始めてみた(笑)どうやら刺激が強すぎたみたいだ

『………………』

そんな市子は放心状態だ

『お―い―大丈夫か？』

『べ…じ…に…き…い…ご…る…』

『喋れてないぞ？』

『便所に…行きたいで…ござる』

元気が無くなった市子．そんなに滑り台って恐いか？

『あそこにあるから行ってきな』

トイレを指差す

『承知』

市子はフラつきながらトイレに向かった

それにしても女の子が便所って言うのは何か嫌だな………しょうがないか