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『ただいま―』
頑張って靴を脱ぎ市子をベッドに寝かせてソファーに寝ころぶ.あ―疲れた
『正太郎殿~』
『どうした?』
『一人で寝るの寂しいでござる』
『分かったよ』
ベッドに座る
『これで寂しくないか?』
『はい.かたじけないでござる』
『家では家族皆で寝るのか?』
『はい.しかし.父上も母上も余り家に居ないでござる』
『お前.兄弟は居ないのか?』
『居ないでござる』
その時代で一人っ子なんて珍しいな.もしかしたら兄弟は………そう思うと市子が愛しく思える
『大丈夫だ.お前がここにいる間は寂しい思いはさせないよ』
『正太郎殿………かたじけない』
少し涙目になる市子
『もう寝な?それで起きたらご飯を食べに行こうな?』
『承知でござる』
『よしよし』
市子の頭を撫でる.ちょっと驚いた顔をしたが嬉しそうだ
『――――――』
しばらくすると寝息が聞こえてきた
『おやすみ』
俺も寝よう
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