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『あぁーなんか良いことねぇかなぁー』
風呂を出てそう言いながら部屋に入ると小汚ない格好をした女の子が居た
『はっ……?』
驚きの余り声が出せずその女の子を見ていた
するとその女の子は俺と目が合うなりこう言ったんだ
『お主は誰でござるか!?』
『いや.それ俺のセリフだから』
こんな見知らぬ人にも優しく突っ込む俺.紳士だな
そんな事を考えていたらその女の子はいつの間にか短刀を構え俺を睨んでいる
『あっ.とりあえずそんな物騒なものはしまおうな』
こんな危機的な状態なのにも関わらず優しく語りかける俺.紳士だ
『うるさいでござる!死ねでござる!』
そう言いながら突然斬りかかってきた.なんて常識の無い奴だ.これがゆとり教育か…
そんな事を考えながら女の子と距離を取る
すると.勢い良く走ってきた女の子がカーペットにつまずいてスッテーン と音がしそうな程.綺麗にコケた
起きあがる気配がない…とりあえず転けたままの女の子に声を掛けてみた
『お~い.大丈夫か?』
『…………』
返事がない.大丈夫なのだろうか…
『大丈夫ですか~?』
俺が女の子を心配して近づくとまた斬りかかってきた.なんとか避けた
『あぶねぇ!』
『畜生!忍法.狸寝入り失敗でござる!!』
なんだこいつは?新手の強盗か?
『はぁ…』
いくら暇だからって厄介な事は嫌だ
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