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しばらくして市子が話しかけてきた
『拙者は今どこにいるのでござる?』
『俺の家だ』
『拙者は帰れないのでござるか?』
『そもそもお前はどこから来たんだよ?』
『伊賀の集落からでござる』
伊賀って…ここから50キロ以上はあるぞ?
『そこからどうやって来たんだ?』
『穴に落ちてきずいたらここに居たのでござる』
『穴に落ちたってこんな所に来ないぞ』
『本当でござる!』
必死にそう言う市子.嘘じゃないのか?
『お前の居る時代の年号はなんて言うんだ?』
『確か…室町でござる』
『室町って過去じゃないか!』
『そうなのでござる?』
不思議そうな顔をする市子
『もしかしたらもとの時代に帰れないぞ?』
『そんな………』
悲しそうな顔をする市子.当たり前か…
『市子が過去から未来に来た見たいに未来から過去に行く事ができたら帰れるけど…』
『そうでござるね…』
なんか.かわいそうだな…
『分かった.市子が過去に帰れるまで俺が面倒みてやるよ』
『しかし見ず知らずの者に恩を受ける訳にはいかないでござる』
『そう言うなよ.よろしく頼むよ』
『………………』
深刻そうな顔をする市子.そりゃそうだよな
しばらくして市子が口を開いた
『承知でござる.しばらくお世話になるでござる』
『OK.交渉成立だな』
おっと.下心はないからな?
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