それぞれの10月15日③

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少年はその目線を真っ直ぐ受け止めながら叫ぶ 「そうだよなぁ!!未来の兵器が欲しいんだろコラ!!だったら俺の“未来兵器”(ネクストメイカー)を最後まで完成させろや!!」 「だからショートカットだよ」 女はズバリ言った 「キミの“未来兵器”(ネクストメイカー)で生み出した兵器は研究機関の地下で保管されているのは知っているね?」 それがどうしたと言う少年 女は続ける 「我々はある能力を持ってしてそれを研究することにしたのだよ」 「あ?」 「“一方通行”(アクセラレータ)---我々は“未来兵器”(ネクストメイカー)の研究を打ち切って、新たに“一方通行”(アクセラレータ)の研究を開始する」 それを聞いた瞬間、少年の手に握られていた剣が姿を消した。 少年はふらふらと脱力しながらベッドに倒れる。 「“一方通行”(アクセラレータ)を……研究?なんで……なんで……」 女は言う 「ポイントは研究の期間短縮にある。」 「短縮……?」 「そう、我々はもちろん“未来兵器”(ネクストメイカー)を完成させたいと思う。だがそれには長い年月と金がかかってしまう」 女は続ける 「そこで“一方通行”(アクセラレータ)の登場だ。あのベクトル操作の能力を研究して“未来兵器”(ネクストメイカー)で生み出した兵器を解析し操作できれば何年先の未来の兵器を生み出すことができる。つまり簡単に言ってしまえば……」 女は少年に言う 「永遠の未来の兵器を生み出すには“未来兵器”(ネクストメイカー)を完成させるより“一方通行”(アクセラレータ)を完成させたほうが早いんだよ」 少年は弱々しい声で反論する 「ふざけんなよ……そんなやり方だったら……永遠の未来の兵器を生み出す事ができるのはお前らじゃないか!!俺の“未来兵器”(ネクストメイカー)自体は完成しないじゃないか!?」」 「だからどうした?」 女は笑いながら話す 「あはは!!余り我々に甘えないでくれたまえよ?我々が必要としているのは永遠の未来の兵器であって“未来兵器”(ネクストメイカー)自体はどうでもいい。我々が“未来兵器”(ネクストメイカー)を完成させようとしてたのは永遠の未来の兵器を生み出すにはそれしか手段が無かったからだ。だが“一方通行”(アクセラレータ)という能力が誕生した今、“未来兵器”(ネクストメイカー)を完成させる必要は無くなった」
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