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飲み会も終盤、周りを見てみると、案の定男子は友里と直子に夢中みたい。
端にいる私と水嶋さんはなんだかおいてきぼりを食らった感じ。
あたしは黙って料理をつつく。
「希ちゃん。この前はびっくりしたよね。」
沈黙に耐えきれなかったのか、水嶋さんは口を開いた。
「そうですね。」
あたしはそっけなく返す。
彼女とうまくいってないにしても、そんな状態で合コンにくるような人は好きになれない。
そういえば、ヒロさんが話し始めたあの停電の件。結局あたしの住んでいるアパートだけだったらしい。電気がついた後、大家さんから電話がきたから間違いない。
「希ちゃん、あの時…」
水嶋さんが何かを言いかけた時、茉希の声が聞こえた。
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