✨第三話✨

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しかし、そうはいっても他人の話。あたしは気を取り直してビールの蓋をあける。 夏の始まり。涼しい風を浴びながら、最初の一口を味わう為、ベランダに出る。 「あ…」 水嶋さんだ。 隣との軽い仕切りはあるものの、その存在を確認することはできる。 水嶋さんもあたしに気づいた。 「今度はベランダで再会か。」 水嶋さんは仕切りのすき間から、さっきの騒動を感じさせない微笑みをした。 「…大丈夫なんですか?」 それだけ言うと、水嶋さんはあたしの言いたい意味をを理解したようだった。 「さっきの?うん、大丈夫だよ。思ってたよりダメージはなかったかな…」 あたしはそれ以上、どう突っ込んでいいのか分からず黙っていた。
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