17人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
するとまた水嶋さんが口を開く。
「…彼女、看護婦なんだけど、やっぱり時間も合わないし、忙しかったし、あんまり会えなかったんだよね。そしたらさ、彼女、職場の人に告白されたみたいで。それを俺に相談してくるワケ。」
「え、そうなんですか…」
「そうそう。そんな話されても困るじゃん?」
「止めてもらいたかったんじゃないの?」
あたしはつい彼女の立場になって、敬語も忘れて強気で反論する。
水嶋さんは、一瞬考え込んだ様に黙ってしまった。
「…あー…なるほど…でもそれは女の子の意見かな。男はさ、バカだから、断るのが当然だろ~なんだそれとか思っちゃうわけ。そーゆー微妙な女心とか気づけないんだよね…」
確かに…
あたしの過去の恋愛を振り返ってもそうだった。
…それで何回も泣いてきたっけ。
最初のコメントを投稿しよう!