✨第一話✨

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なんで? 水道を止めるのも忘れてとにかく明かりを探す。 そうだ、携帯! 手探りで携帯を探すけど、こんな時に限って見つからない。 携帯を諦めて必死に思い返す。確か、ブレーカーは外…外の方が明るいかもしれないし… あたしは真っ暗な廊下を壁づたいに歩き、手探りでドアを開ける。 ガチャ! 確かにドアを開ける音が重なった。ふと音の鳴ったもう一方を見ると、右の部屋のドアも同時に開くのが見えた。 アパートの街灯は点いている。さっきまでの暗闇が嘘のように、おかげで足元はおろかドアを開けた人物の顔まで見える。
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