17人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
初めて見た隣人は背の高い、キレイな顔立ちの男の人だった。年はあたしと同じ位か少し上位だろうか…
向こうもあたしの姿を初めて見たから、びっくりして一瞬お互い見つめ合ってしまう。
「あ…停電ですかね…大丈夫ですか?」
思わぬ向こうからの質問に少し戸惑う。
「あ、ハイ。大丈夫…です。」
ちっとも大丈夫じゃなかったくせに、あたしはついそう答えた。
彼は微笑みながら、
「そう?よかった。」
と言う。
そんなに大丈夫じゃなそうに見えたのかな…
そんなことを考えていると、彼の部屋から高い声が聞こえる。
「ちょっとヒロ~、まだ点かないの?」
最初のコメントを投稿しよう!